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【Skyrim SE】本:「報告書:イオニスの惨事」

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  ウィッチャーのゲラルト、格闘家のハジュ・ミューアと、本を求めて各地を放浪するプレイ。

 今日の本:「報告書:イオニスの惨事」

 入手場所:ダンスタッド砦

 

 この本は、「帝国の略歴 第1巻」、「同 第4巻」と同じ棚(ダンスタッド砦)に入っていました。

 内容を読んでみたら、「帝国の略歴 第3巻」の最後に出てきた、ユリエル五世即位後のアカヴィル侵略開始~イオニスの戦いでの戦死、の部分を詳細にまとめてある本でしたので、「帝国の略歴」の続きとして紹介したいと思います。

  

  この記事は年表形式でまとめています。また本の内容は、「イオニスの惨事」(帝国軍のアカヴィル侵略失敗及びユリエル五世の戦死)の、原因を調査した委員会の報告として書かれています。

報告書:イオニスの惨事

「イオニスの惨事」帝国調査委員会

委員長 ポトライド卿

 

参考:「帝国の略歴 第3巻」より抜粋

第3紀 268年

 セフォラス二世崩御、ユリエル五世即位。

 セフォラス二世の息子ユリエル五世は即位後すぐに、タムリエルの民衆の注目を国内の争いから逸らすため、帝国外への遠征を開始する。

 

ここでいう「国内の争い」とは、皇帝の座をめぐる争いのことですよね。

そうだ。ユリエル四世の息子アンドラックと、その従兄弟のセフォラス二世の争いのことだ。

当時権力を持っていた元老院が、正当な後継者のアンドラックを帝位につかせなかったことが発端だったよな。

そうですね。そんな国内の醜い争いから民衆の目を遠ざけるために、ユリエル五世は帝国外へ遠征に出たのでしたね。

そう。アカヴィル遠征だ。

 

第3紀 270年

 ユリエル五世、アカヴィル遠征計画開始。

 タムリエル・アカヴィル間海域の島々における小王国の征服を開始する。

 

第3紀 282年

 ユリエル五世、アカヴィル征服準備開始。

 エスロニーのブラック港を陥落させたユリエル五世は、アカヴィル征服を最終目標とした準備を開始する。

 準備内容

 ・陥落させたブラック港の補修及び強化

  (ブラック港を遠征中の指令基地および補給地として利用できるようにするため)

 ・数多くの巨大な輸送船の建設

  (アカヴィルへの最後の海峡を渡るため、多大な輸送量を要したため)

 

第3紀 284年

 エスロニーのバショモン王子が、ユリエル五世の支配下に下る。

 このことにより、ユリエル五世の全精力はアカヴィル遠征計画に注がれることになる。

 

第3紀 285年~286年

 敵地偵察のため、海軍が派遣される。

 アカヴィル周辺の海路および沿岸の地形を偵察。

 集積された情報により、最初の攻撃目標をアカヴィル南西の「ツァエシ王国」に定める。

 

遠征軍の組織

極東艦隊の編成

 タムリエルの歴史上、最も強力な艦隊と言われる「極東艦隊」。

作戦概要

 第5、7、10、14部隊を最初の上陸戦に投入。

 上陸地点に拠点が確保された後、第9、17部隊が増援部隊として加わる。

*大規模な部隊を長期間維持できるほどの補給路が確保されておらず、海軍の輸送力は一度に4部隊が限界であったため、軍全体の規模から比べると小規模な編成となった。

  

補給路や輸送力の限界があったにしても、小規模な編成ですね。

強奪者キャラモンのことを覚えているか?

当時の皇帝セフォラス二世が止められなかった侵略者ですよね。帝国の略歴 第3巻に出てきました。

そうだ。ユリエル五世は、その教訓を忘れられなかったんだ。

そうか。タムリエルの外に戦力を集中させると、帝国の防衛力が弱まると考えたんだな。

そっか。この戦いで帝国軍は敗れてしまうんですよね?もっと多くの戦力を投入して敗れていたら、帝国は崩壊していたかもしれませんね。

 

第3紀 288年

 アカヴィル侵攻開始。

 雨の御手月23日、遠征軍は晴天のブラック港を出港し、6週間の航海の後、アカヴィル到着。大河の河口に位置するツァエシの小さな入り江に上陸する。

 帝国軍は難なく二つの町を占領し、それぞれ「セプティミア」、「イオニス」と名付け、「イオニス」に司令部を設置。

 

帝国軍の連戦連勝ですね。

いや、違うんだ。

どういうことですか?

ツァエシの住民は遠征軍の姿が見えると戦うことなく町を捨てて逃げだしたんだ。

なるほど。反撃らしい反撃はなかったということだな。

う~ん、嫌な予感がします。

続く判断ミス

1.皇帝は現地を治めるものと接触するために何人もの公使を送るが、その誰もが戻ってこなかった。それでも皇帝は積極的に進軍することはなかった。ツァエシの王が遠征軍の戦力に恐れをなして、戦くことなく降伏するだろうと予想していたのだ。

 

2.増援部隊の輸送計画を取りやめ、入植者の輸送へと変更してしまう。これは原住民が町を捨てて逃げてしまったため、占領地での食糧生産にあたる者が居なくなってしまったために、入植者を呼び寄せてその任にあたらせるためであった。

 

 現地調達物資を増やすことは、物資輸送経路の不充分さを補うことになるというのが皇帝と元老院の一致した考え方であった。また、物資輸送の経路上にあるイェスリーで反乱が勃発し、元老院は第9、17艦隊を反乱の鎮圧にあたらせるため、さらに戦力を割いてしまう。

 

入植者到着

  暖火月中旬にセプティミアに到着した入植者は、春に収穫する作物の耕作にとりかかった。

 また、ついにツァエシからの特使を名乗る者がイオニスに到着して和平交渉が始まり、遠征軍は穏やかなものになるはずの冬に備えていた。

 

第3紀 289年

 冬の異常気象により大嵐が吹き荒れる。

 タムリエルに帰還しようとした艦隊の大部分が嵐により破壊されてしまう。皇帝はアカヴィルに残ることを選んで乗船していなかったため、難を逃れた。

 嵐は長期化し、帝国からの物資輸送は不可能になってしまう。よって、遠征軍は現在ある物資で冬を越すことになる。

遠征軍の苦難

 アカヴィルの冬は、帝国軍が予想していたより厳しいものだった。

 嵐の長期化により物資は届かず、また1,000人以上の入植者がいたため、遠征軍の食糧は不足していく。

 

ツァエシの裏切り~和平交渉決裂

 薄明の月5日

 ツァエシ王の側近と名乗る集団がイオニスに到着し、和平の提案を伝えに来たと主張。しかし、この卑劣な集団は門番を殺し、街の外に待機していた軍隊を呼び入れ、皇帝の暗殺を目論む。

 王宮の守備にあたっていた第10部隊の活躍で、ツァエシ側の目論見は失敗に終わるが、和平交渉は決裂した。

 

長引く異常気象

 厳しい冬を越した帝国軍であったが、春の雨の変わりに熱風が吹き始め、それは夏まで続く。作物は不作となり、河は完全に干上がってしまう。

 

アカヴィルはタムリエルに比べて厳しい自然環境だったんですね。

それなんだが、この異常気象がアカヴィル特有のものか、ツァエシ側の魔術による操作だったのか、はっきりしていないようだ。

ツァエシはそんな強力な魔法を持っていたんですか?

その証拠を示す材料はないようなんだが・・・・・・。

いずれにしても帝国軍が窮地に追い込まれていくことに変わりはないみたいだな

 

魔闘士の負担

 ツァエシ側の奇襲が続き、帝国軍がアカヴィルに築いた二つの町「セプティミア」と「イオニス」は完全に分断されてしまい、この二つの町の連絡手段は魔闘士による通信に限られてしまう。

 また、悪天候の回復のために多くの魔闘士の大部分を艦隊に乗せ、彼らに天候を操らせようと試みる。魔闘士の活躍により、艦隊は多くを失いながらもブラック港への帰還に成功する。

 こうした魔闘士にかかる負担のため、この後のタムリエルの元老院と遠征軍の通信は制限され、アカヴィルで起こったことの詳細は明らかにされていない。

 

私も魔術師なので魔力に限りがあることはよくわかります。

クロエ、魔術師だったのか?

ピキーンッ!!(アイススパイクの発射音)

お、おい!気をつけろよ!

 

 皇帝、進軍開始。 

 南中の月中旬、皇帝は町に限られた人数の守備隊を残して進軍を開始する。物資の欠乏が限界に達していたため、物資を奪うことが目的であった。

 遠征隊は、ツァエシ軍の駐屯地を打ち破り指揮官を捕虜にすることに成功したが、まもなく退却を余儀なくされる。

 困難を極める退却の後、皇帝はイオニスに戻ることができたが、街はすでにツァエシ軍に包囲されており、セプティミアの守備隊もツァエシ軍の包囲により、合流は不可能であった。

 

 

皇帝との最後の交信~星霜の月初冬

 状況を重く見た元老院は危険を犯してでもアカヴィルへ戻るよう艦隊に命じる。大嵐のなか、なんとかアカヴィルへたどり着いた艦隊は、魔闘士との交信に成功し、遠征軍がまだイオニスで持ちこたえていることがわかる。

 遠征軍がイオニスを脱出してセプティミアへ戻り、艦隊と合流するための作戦が急いで練られたが、これが遠征軍との最後の直接的な交信であった。

 

帝国軍はほぼ壊滅してしまったんですね。

そのようだ。魔闘士との通信も途絶えていたから、この時の状況は数少ない遠征軍の生き残りからの伝聞でしか知ることができなかったみたいだな。

皇帝は、第10部隊の遮蔽壁を立て直している時に、敵の矢に射抜かれて戦死したと書いてありますね。

皇帝自らが戦地の真っただ中でそのような事をしなければならなかったとは・・・・・。そうとうな軍勢に囲まれて混乱していた様子がうかがえるな。

 

アカヴィル遠征に関する帝国調査委員会の出した結論

 

 遠征失敗のいくつかの要因は、今(この本が書かれている後世)、帝国が持っている情報を加味して考えているから分かったものであり、当時は知りえなかったことばかりだと、前置きをして「教訓」が書かれている。

 

 

1.ツァエシの強力な未知の力

 アカヴィルでの広範囲、また長期間に及ぶ悪天候を操るほどの力について、その可能性を否定しながらも、調査に値するというのが委員会全体としての見解としている。

 

2.海軍の拡充と活用

 遠征軍が海上で攻撃を受けなかったことから、ツァエシには海軍がないと判断。

 将来のアカヴィル遠征において、この海軍の優位を利用するため、何らかの方法で海軍による沿岸での任務を可能にする必要がある。

 

3.詳細なアカヴィルの情報の集積 

 予想外の天候・自然環境、強力な軍隊、和平交渉の通じない異質な特徴、こういったことにより、将来の侵攻計画は、アカヴィルの自然、政治、人民についての入念な事前研究なくしては成功しないだろう。

 

帝国軍は、またアカヴィルに遠征しようとしているみたいですね。

皇帝の死に対する報復を果たしたいんだろう。

そもそも遠征しなければ、皇帝が死んでしまうこともなかったのに。

歴史は都合の良いように解釈されるものの良い例だな。

 

 

 なかなか長い内容の本でした。これでもだいぶ省略してまとめてあります。

 こういった歴史の本を読んでいると、現在のタムリエルの状況を知るにはスカイリムを歩き回り、会話をしたり、会話に耳を傾けたりして情報を集めていくしかないんだなぁと思います。

 そう考えると、クエストを受けてこなしていくことは大切ですね。

 

 本集めプレイでは、クエストをこなしながら本集めをしていきますが、クエスト自体の内容は記事にはしません。その変わり、本とは別に学んだ内容を、本紹介の記事に絡めながら書いていこうと思っています。

 

 本紹介って、きっと興味がない方にはまったく面白くないかもしれませんが( ;∀;)、スカイリムの世界を知る手立てとして、情報を盛り込んでいければなぁと思います。

 

 

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