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【スカイリムSE】本:「アルゴニアン報告 第1巻」

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  ウィッチャーのゲラルト、格闘家のハジュ・ミューアと、本を求めて各地を放浪するプレイ。

 今日の本:「アルゴニアン報告 第1巻」

 入手場所:ダンスタッド砦

  

 アルゴニアンの故郷「ブラック・マーシュ」がどんなにひどい場所なのかが、面白おかしく書かれている第一巻。

 続きが読みたくなる面白い物語です。

アルゴニアン報告 第1巻

ウォーヒン・ジャース 著

 

 この物語は、帝都(シロディール)の広場におかしな形の社屋を構える「ヴァネック卿の建設会社」から始まる。時代は、第3紀398年。

 主人公は、建設会社の先任書記:デクマス・スコッティである。

 

 内気な中年男:スコッティが、ヴァネック卿の建設会社に、莫大な利益の得られる契約をもたらしてから数カ月が経過していた。

 彼はこの功績により(おそらく)この建設会社で働くことになり、その特異な立場(過去最大の利益を会社にもたらした)から、高額な給与を貰いながらも、日々特に仕事をすることもなく過ごしていた。

 

 そんなある日、社長のヴァネック卿から、スコッティにとって悪夢とも思える辞令を受けるのだった。

 

 「フレサス・ティッジョからブラック・マーシュの仕事を引き継いでもらいたい

 

ブラック・マーシュって、どこにあるんですか?

タムリエルの南東にある湿地帯だよ。

俺たち、アルゴニアンの故郷さ。

ハジュ・ミューアさんの故郷だったんですね!どんなところなんですか?

どんなに素晴らしいところか、この本を読めばわかると思うぞ。

あぁ、最高な場所だぜ。へへっ。

 

  ヴァネック卿の建設会社は、ブラック・マーシュで何年もかけて、商業用の街道や通行用の路線の改善を試みてきたが、膨大な資金と時間を投資したにも関わらず、年々、街道上の貿易は遅くなる一方だった。

 会社は、フレサス・ティッジョと言う前任者を送り込んでいたが、彼が適任じゃなかったわけではなく、ブラック・マーシュでの事業は、「魂を痛めつけるほどに難しい」と言われていたからだ。

 

 翌朝にはもう現地へ向かわされたスコッティは、ヴァネック卿から渡されたブラック・マーシュの資料を道中で読むしかなかった。スコッティは馬の上で、建設会社のブラック・マーシュにおける商取引について、最低限の知識を得るために、巨大な箱に詰まった大量の書類を読み漁った。

 

 ブラック・マーシュにおける事業は40年前、ギデオンからシロディールへの街道の状態を改善するために、裕福な貿易商ゼリクレス・ピノス・レヴィーナ卿から初めて数百万の金を受け取ったことに始まる。

 当時、貿易商ゼリクレス・ピノス・レヴィーナ卿はブラック・マーシュから米や木の根を帝国に輸入していたが、街道の状態が悪すぎて、帝国に到着するまでには3週間という期間がかかり、荷は半分腐っていたという。

 

 その後、歴史上最大の帝国の思いつく、すべての方策が取られてきたが(ペラギウス4世を含む多くの投資家が援助をしてきた)、最新の統計では、現在、荷が到着するまでに2カ月半かかり、完全に腐っているということであった。

 

おい、前よりひどくなっているぞ!

なんだ、そのツッコミキャラは・・・・・・。

ブラック・マーシュは、湿地帯だからな。道を作り、沼の水を抜き、橋を造らなければならない。治安が悪いから、密輸防止策を考案し、傭兵を雇い、なんてこともやったんだろうな。

なかなか、いいふるさとだな、おい!ヒック!

ハジュ・ミューア、クロエがおかしいんだが・・・・・・。

まずいぞ、ゲラルト。エールの空き瓶が転がっている・・・・・・。

むぅ、収穫感謝祭の・・・・・。

 

 スコッティには 、会社からボディーガードが付けられていた。少々無口なメイリックと言う名のレッドガードである。

 二人は、劇的に悪化していく地形を進み、「ブラックウッド」という沼沢地点に到着する。

 そこは、目もくらみ、腸がねじれるような強烈な汚臭と、視界をさえぎる、深紅色で砂の粒ほどの虫たちの大群が居るという劣悪な環境に、タイバー以降のすべての皇帝が好む、型にはまったインペリアル様式の建物がまとまって建てられているという、劇薬のような場所だった。

 

 二人は、大きな気泡を発する真黒な川のふちに建てられた、大きくて厳粛な建物へと進んだ。そこは幅広の白い橋の通行人管理と税徴収の事務所のようだ。

 扉を開けた汚らしい役人はイライラしながら言った。

 

「早く入れ! ニクバエを入れるな!」

 

 ニクバエとは、文字通り人間の肉を食べるハエのことで、中の兵士たちは耳が半分しかなかったり、鼻が完全になかったりと、全員がいたるところを噛まれていた。

 スコッティが用件を伝えると、兵士があざけるように言った。

 

「潮が満ちてきているから、急がないと4日間はブラック・マーシュに行けないぞ」

 

 スコッティとメイリックが驚いて外に出ると、ニクバエから拷問されることに嫌気がさした馬は、どうやら止め具を引きちぎり、森の中へと消えていた。

 油質の川の水は、既に橋の厚板に達しており、その隙間から滲み出ている。

 

 メイリックが先に渡り始めてしまったので、スコッティは資料の入った重い箱を抱えて後を追いかけていったが、昔から壮健ではない彼は途中で立ち止まり休憩をとった。

 一息ついて動こうとすると足が固定されて動かない!

 

 粘着性の黒い泥が打ち寄せて彼の足をしっかりと固定してしまったのだ。

 メイリックは板を飛び移りながら対岸近くまで行ってしまっている。

 

「助けてくれ!」と、スコッティは叫んだ。「動けない!」

 メイリックは跳ね続け、振り返りもしなかった。「はい、残念ながら、もはや、お痩せになられるしか、なすすべはありません」

 

 スコッティは自分が太っていることが分かっていたが、メイリックは資料の詰まった重い箱を捨てろと言っていることに気がつき、川の中に投げ捨てた。メイリックを見ると、それまで持っていた重要な物資を何ひとつ持ってはいなかった。彼もそうして身軽になり橋を渡っていたのだ。

 

 スコッティは、厚板が数ミリ、辛うじて自身を泥の束縛から解放するに足るだけ浮き上がるのを感じた。恐怖から素早さが湧き上がった。スコッティは板を3枚ずつ飛ばしながら走り、川が彼を捉える前に、跳ね上がりながらメイリックの後を追った。

 

ニクバエ、油質の黒い川ね。ブラック・マーシュはなかなか魅力的な土地だな。

そうだろ?この本も、面白おかしく書いてあるから読みやすくていいな

 

クロエはどうした?

寝たようだ・・・・・・。酒は隠しておこう

 

収穫感謝祭での一幕

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 この一杯がクロエにお酒の味を教えてしまったようです。

 

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